新しい家族を待つ入院生活

同じ病室には他に3人心臓病の患者が入院していて、ベッドは薄いカーテンで隔てられているだけ。

私は幸い窓際のベッドでしたが、それでも向かいの女性が寝返りを打ち、咳きこむたびにベッドがきしみます。コロナ陰性だとは説明を受けましたが。

(写真提供:Photo AC)

昼間は30度を超えるスウェーデンとしては暑い夏で、私は窓を開けて、8月の夜の空気を部屋に入れました。全身に貼られた心電図の電極がかゆくてかゆくて。

眠りにつく前にはミアのことを考えました。ミアが人生の光のように思えたのです。

入院3日目の8月9日は結婚記念日でしたが、コロナ規制により病院は訪問が一切禁止されていました。

しかし医師はしぶしぶ、「ポータブル心電図につながったままなら、正面玄関を出たところのベンチに15分間だけ行ってもいい」と言ってくれました。

太陽が焼けつくような病院のベンチでのひとときが、その夏の最高の思い出になりました。私たちはアイスクリームを食べて冷たいオレンジジュースを飲みながら、あと10日もすれば迎えに行ける新しい家族のことを話しました。

私たちにたくさん愛情を注いでくれる子猫――研究によれば、心血管疾患のリスクも低下するらしいし。

そして8月19日水曜日、ようやくミアを迎えに行くことができました。初めて彼女を抱いた時の感触といったら!