体を支える「背骨」は柔らかいですか?(写真提供:Photo AC)

厚生労働省によると、柔整師が手がける施術所(整骨院)は2018年末時点で約5万カ所となり、10年間で約1.4倍に増えたそう。現代社会で、それだけ体の悩みを抱える人が多いことの表れと思われますが、「疲れにくい体づくり」の専門家でパーソナルトレーナー・坂村純子さんによれば「従来の筋トレやストレッチは逆効果になることも。それより体の構造を正しく知って力みを取ることが大事」だそう。坂村さんの新刊『オトナ女子の「やっかいな疲れ」がとれる大全』より実践的な対策を紹介します。

背骨を柔らかくしたら「疲れ」「腰痛」 知らず!

ご存知の通り、人間は脊椎動物です。

背骨は一本の硬い骨ではなく、椎骨(ついこつ)という小さい骨が集まって構成され、椎骨一つひとつの動きが連動してさまざまな動きができるようになり、体の動きやバランスを支える大切な骨格です。

ところでそもそも背骨の役割とは何でしょう? それは、

●体を支える

●体を動かす

●神経の保護

この三つが背骨の大切な役割です。

背骨は前から見ると真っすぐに見えますが、横から見るとゆるやかにカーブしてますよね。

このカーブが、実はとても大切で、立っているときや座っているときに、上体の重さを支えたり、前後左右に上体を曲げたり伸ばしたりといった動作を可能にしています。