僕と同じ道に……
この夏、長男の優汰が海の音楽劇『プリンス・オブ・マーメイド~海と人がともに生きる~』で初主演を飾ったんです。舞台に立つにはもっと筋肉をつけたいと、週1回、ママが会員になっているジムに、母と息子で仲良く通っていましたよ。
下の子は下の子で、お兄ちゃんが舞台で主演を務めたのを見て、演劇教室に通いながら「次は僕だからね!」と言っている。息子たちが僕と同じ道に進みたいと言ってくれるのは、やっぱり嬉しいね。二人が言うんですよ、「パパのやった役を全部やりたい!」って。
「でも、歌舞伎の家のように、息子が役を受け継いでいくわけじゃないんだから、自分でオーディションを受けて、役をいただくんだよ」と答えたら、下の子も「早くオーディション受けたい」なんて言ってね。「じゃあ、算数がちょっとくらいできなくても、まあいいか」と思っちゃうよ。(笑)
思春期を迎えたら、親父の見方も変わってくるかもしれない。僕としては、「やっぱりパパの芝居はすげぇな」といつまでも思わせたいよね。それこそ一番身近なお客さんである息子たちを、感動させ続けたい。
そのためにも体のメンテナンスは欠かせません。今は週1で体の歪みを調整し、毎日「マグマヨガ」で汗をかくことを日課にしています。本番がある日も、そうして体を整えておけば、あとは軽く発声してメイクをして、舞台に立てるんです。でも、やりすぎると疲れて使い物にならないから、体が温まる程度に。何事も〈力のいい抜き具合〉が大切!