「バンザイスクワット」で若返りホルモンが出る!
毎日手軽に続けられ、効率よく強い足腰を育てるスクワットは、何歳になっても健康の基本。ぼくも長年、実践し続けています。
とくに、大腿四頭筋(だいたいしとうきん)と呼ばれる太もも前面の筋肉や、内側の内転筋群を鍛えるには、スクワットが断然おすすめ!
スクワットで強い太ももになれば、階段の上り下りが楽になり、買い物などの負担も軽減。日常生活の自由を広げてくれます。
また、太ももの大腿四頭筋が伸ばされると、「マイオカイン」という若返りホルモンがあふれて、血糖値や血圧を下げてくれる効果も。
「BDNF(ビーディーエヌエフ)」という脳由来の「神経栄養因子」も出るため、認知症予防にもぴったりです。
さらにぼくは、スクワットに「バンザイ」の動きを取り入れて、ヒンズースクワットに近い動きにしました。じつは、黒柳徹子さんもこれに似た体操をされています。
腕を高く上げる動作では、背中の筋肉も使うため、この「バンザイスクワット」なら、スクワットに上半身への刺激を加えた全身運動になります。
体の横のライン=体側もしっかり伸び、横隔膜などの呼吸筋がゆるんで呼吸が深くなるため、副交感神経に働きかけ、自律神経を整えることにもなります。
朝食後にバンザイスクワットをすれば、全身が目覚め、午前中のパフォーマンスが格段にアップ。
90歳を超しても、この体操なら楽にできます。ぼくの知人の有名な彫刻家が寝たきりになりかかったとき、この体操で仕事に復帰できました。
※本稿は『医師のぼくが50年かけてたどりついた 長生きかまた体操』(アスコム)の一部を再編集したものです。
『医師のぼくが50年かけてたどりついた 長生きかまた体操』(著:鎌田實/アスコム)
76歳になっても65kgのバーベルを背負ってスクワットをし、冬にはワンシーズンで65日もスキーを楽しむという鎌田先生の、元気の秘密がこの本に詰まっています。
「最近、体が動きづらくなってきた」「猫背や関節の不調が気になる」「朝スッキリ起きられない」「いつまでも元気に歩き続けたい」そんなあなたにピッタリの 、がんばらない「かまた体操」1日3分の習慣が、未来の健康をつくります。