眠りはじめが肝心

そこでお聞きしますが、みなさんは質のよい睡眠を十分にとれているという自信がおありでしょうか。

たぶん、自信をもってイエスと答えられる方はかなり少ないでしょう。日本人の睡眠不足は世界でもワースト1だとされています。「自分の睡眠も問題アリだな」という心当たりがある方は、活性酸素ダメージを減らすためにも日々の眠りをいま一度見直してみてください。

『60代からは体の「サビ」を落としなさい』(著:小林弘幸/飛鳥新社)

なお、「いったい何時間寝るのがいちばんいいのか」という問題ですが、必要な睡眠時間には個人差もあり、その時間は年齢によっても変わってきます。ただ、多くの医学論文を総合すると、やはり「6時間」は睡眠時間を確保するのがいいようです。そして、その6時間の中でもとくに「最初の1時間半」をぐっすり眠ることが大切になります。

この最初の1時間半を深く眠ることができると、活性酸素による細胞のダメージを効率よく修復でき、心身の疲れもとれやすくなるのです。ここをぐっすり眠れるかどうかで全体の睡眠の質が決まると言ってもいいでしょう。ですから、みなさんも「眠りはじめが肝心」と心得て日々の睡眠を整えるようにしてみてください。