規則正しい睡眠リズムを形成するには

なお、この「朝の光」は、心身の覚醒だけでなく、夜の睡眠や休息にも大きな影響をもたらしています。

それは、朝に分泌が高まるセロトニンを原材料として、「睡眠ホルモンのメラトニン」がつくられているから。メラトニンは日没後、とっぷりと日が暮れたころに分泌が高まって自然な眠気をもたらす物質です。そして、このメラトニンは、朝、おてんとうさまの光を浴びてからだいたい15時間後に分泌が高まるとされています。

(写真提供:Photo AC)

つまり、朝7時に光を浴びると、それを合図にセロトニン分泌が高まり、それを原料にメラトニンがつくられて、15時間後の夜10時くらいになるとメラトニン分泌が高まって眠くなってくるという流れになります。

このため、朝、いつも同じくらいの時間におてんとうさまの光を浴びていると、夜、いつも同じくらいの時間に眠くなってきて、規則正しい睡眠リズムを形成できるようになるわけですね。