人口が減少する中、教育の世界に入る決断をした

工藤 本当に、主体性という武器を持った子どもたちには驚かされますね。

僕は長年東京や神奈川で教員をしてきたので、日本の急激な人口減少をまだ実感していませんが、日本ではこれから、人口がどんどん減っていくことがわかっています。学校を存続させていくことそのものが難しい時代、僕の故郷の山形県鶴岡市もそうですが、地方は本当に大変な状況です。

『THE CAPTAINSHIP(ザ・キャプテンシップ):絶望を希望に変えるシン・リーダー論』(著:岡田武史、工藤勇一/実務教育出版)

そんな中、岡田さんが教育の世界に入り、今治で学校を立ち上げたニュースは、多くの関係者に勇気を与えてくれたと思います。そこで改めて伺いたいのですが、岡田さんはなぜ、教育の世界に入ろうと決断したのですか? 新しく学校を立ち上げるのは、本当に大変なことですから。

岡田 「えいや!」と飛び込んだというイメージを持たれがちですが、今回ばかりは僕も悩みました。