日本の医療界が誇る「超」延命治療
2024年12月に厚生労働省が発表した最新のデータによると、日本の女性の健康寿命は75.5歳、男性は72.6歳(2022年のデータに基づく)。
同じ2022年の平均寿命が男性81.1歳、女性が87.1歳で、平均寿命と健康寿命の差は男性が8.5年、女性が11.6年。
つまり、男性が約8年半、女性が約11年半もの間、「制限がある生活」を送っていることになります。
もちろん、高齢になればある程度制限が出てくるのはわかります。しかし、8年半、あるいは11年半もの間、日本の医療界が誇る「超」延命治療のおかげで、ベッドにほぼ寝たきりという生活だったとしたら、幸せな終末でしょうか。
「延命治療」という言葉には、実は定義がありません。人によってはAEDも「延命治療」と定義されます。
僕は、もっと広く考えていて、人間が生まれたときから受ける治療はすべて「延命治療」だと思っています。
あらゆる治療、薬も、すべて人間の命を長らえさせるため、すべて死亡率を下げて、生存率を上げるためのものだからです。
