人口330人の竹富島にある郵便局

ともあれ先日、竹富島のポストは、全部機能していることがわかった(再度書くが当たり前、と言われそう)。ポストに投函したいものが、それなりにあるので、朝の散歩も兼ねて、郵便局まで投函しに行っていた。

人口330人を切る竹富島にも竹富郵便局があり、島民の唯一の金融機関として機能している。島の生活自体は、かなり都会と違うのだが、郵便局の扉を開けると、そこには近代的日本システムが鎮座している。

郵便局に入ると、都会にいたのと全く同じ「郵便局の風景」が広がっていて、びっくりする。ATMに、郵便窓口に、貯金窓口、保険の窓口に、切手が売られていて、最近はあれこれ別のものも売っていて……。

こちらもシステムなんだから当たり前と言えば当たり前だが、異世界、である。

我が家から郵便局は歩いて10分もかからない。家の近くにいくつか小さな赤い箱のポストが点在していることに気づいてはいた。

それらはあまりに小さいし、古いし、誰も住んでいないようなお家の前にひっそり置かれていたりして、これはちょっと、一連の町並み保存の名残で残っているだけではあるまいか、などと考えてしまい、ちょっとそこに「絶対届いてほしい郵便」を投函する勇気がなかった。

所詮、10分弱なのだから、と歩いて、郵便局まで行って、郵便局が開いてなくても郵便局の前のポストに投函するようにしていた。