日用品調達先は、石垣島へ
そもそも売っているものはごく限られており生鮮食料品はない。
竹富島から、石垣島まで船で15分ほどで、朝7時台から17時台までほぼ毎時、出ているから、竹富島の食品、日用品調達先は、基本的に石垣島なので、そちらに買い物に行くのである。
竹富―石垣の往復運賃は現在は一般の人は1700円だが、離島住民カードを持っていると、補助があるので安くなる。燃料、補助などの関係で頻繁に金額が変わる。
離島住民が大体JRと同じくらいの金額で生活に必要な場所には行けるように、ということで離島住民割引が始まったらしいので、ありがたいことである。
で、買い物は石垣に行くのだが、やっぱり船に乗っていくので、いくら15分だといっても気分的に遠いし、港のすぐ横で買い物できるわけでもなく、港からの交通手段も必要だ。そんな中で生協は頼りにされている。
※本稿は『竹富島に移住して見つけた人生で大切なこと』(幻冬舎)の一部を再編集したものです。
『竹富島に移住して見つけた人生で大切なこと』(著:三砂ちづる/幻冬舎)
65歳、島に家を建てて、暮らしはじめました
著者は勤めていた大学を定年前に退職し竹富島に移住、赤瓦で平屋造りという伝統家屋の家を建て、65歳にして初めての一人暮らしを始めます。
人口330人、娯楽施設はもちろん、買い物ができる店もない「不便」な島。ですが、年間25もの祭事・行事がある島での暮らしは、つねに神様とともにあり、島の人たちとの深い人間関係にも守られています。
伝統家屋の家に暮らすということ、祭り、食、人々との交わり……。島で暮らすことの喜びとともに目覚め、喜びのうちに眠りに就く、移住最初の1年を綴りました。




