郵便の集荷、配達は…

その朝、郵便局のポストに投函しようとすると、いつも郵便を届けてくれる顔見知りの島の方が、あ、僕、もらいますよ、と言う。

私に配達してくださるものがあるのかと思って、はい、受け取りますよ、と言ったら、いや、僕が集めるんです、と言って郵便ポストのお腹の部分の鍵を開け、中の郵便を、都会でも見たことのある大きながま口のような郵便物入れに収めた。

そうか、この郵便の集荷、配達、島でのあれこれは、みんな、このお兄さんが担当してくださっているのね。

「あの、島のポストって機能してるんですか」と聞くと、「してます、してます、僕が今からこうやって全部開けて回って集めてますから」とのこと。

「近くの《いなふくさん》のポストとか大丈夫ですよ」と言われ、我が家のすぐそばにある赤いポストに入れても大丈夫なことが、わかった。