観光開発から島を守るための条例
1986年には「竹富町歴史的景観形成地区保存条例」を制定、1987年に国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定される。
竹富町歴史的景観形成地区保存条例が1986年3月に竹富町議会で制定される見通しとなったことで、竹富島の側は、竹富公民館の合意を経て同月31日に景観維持のための住民の指針、「竹富島憲章」を制定する。
観光開発から島を守るために、土地をみだりに「売らない、貸さない」「汚さない」「乱さない」「壊さない」などを決め、今もそれは生きている。
町並みの保存、というのは厳しいもので、右記の条例で保存地区に選定されると、家を勝手に建てたり、リフォームしたりできない。
保存家屋に指定された家は自分の家であるようで自分の家とも言えない公的な建物となる。そのことに合意できる、というのは容易なことではない。
そのプロセスを私はもちろん実際には知らないが、その困難は想像に難くない。