腸を順調に働かせるために夜は…
便秘外来で有名な順天堂大学の小林弘幸先生は「夜の便活」を提案しています。
「夜はおやすみモード」にして、副交感神経を高めることが大事というのが理由です。
そのためには、寝る3時間前までに夕食をすませること。
夕食を食べてすぐに寝ると、交感神経が高い状態のままで、副交感神経によって行われる腸での消化や吸収が進まずに便秘になりやすいのです。
腸を順調に働かせる副交感神経の活動は、夜中の12時にピークを迎えます。その時間に就寝していることが望ましく、つまり、夜更かしは避けたほうが便通にはいいのです。
保坂隆さんの連載「人生を楽しむ ほどほど老後術」一覧
出典=『精神科医が教える 人生を楽しむ ほどほど老後術』(著:保坂隆/中央公論新社)
保坂隆
保坂サイコオンコロジー・クリニック院長
1952年山梨県生まれ。慶應義塾大学医学部卒業後、同大学精神神経科入局。1990年より2年間、米国カリフォルニア大学へ留学。東海大学医学部教授(精神医学)、聖路加国際病院リエゾンセンター長・精神腫瘍科部長、聖路加国際大学臨床教授を経て、現職。また実際に仏門に入るなど仏教に造詣が深い。
著書に『精神科医が教える お金をかけない「老後の楽しみ方」』(PHP研究所)、『精神科医が教える 繊細な人の仕事・人間関係がうまくいく方法』(三笠書房)、『精神科医が教える すりへらない心のつくり方』(以上、大和書房)、『頭がいい人、悪い人の老後習慣』(朝日新聞出版)、『精神科医がたどりついた「孤独力」からのすすめ』(さくら舎)などがある。