更年期に「さまざまな不調」が起こるワケ

先述した通り、エストロゲンは血管や自律神経、脳、皮膚、骨、膣など、体のさまざまな場所で働いており、その恩恵を知らず知らずのうちに受けています。

しかし、40代後半〜50代前半にかけて、このエストロゲンの分泌はゆるやかに減少。閉経へと向かっていく。分泌量が日によって大きく揺れるこの時期、体はうまくバランスを取ることができず、不調を感じやすくなるのです。

実際、次のような「更年期症状」が多くの女性に起こります。

・ホットフラッシュ(ほてり・のぼせ・発汗)

・寝つきが悪い、中途覚醒、睡眠の質の低下

・イライラ、気分の浮き沈み、集中力低下

・肩こり、頭痛、動悸、手足のしびれ

・膣や尿路の乾燥、性交時の違和感、頻尿

これらは、単なる「老化」ではなく、「エストロゲンの減少による機能の変化」と考えるべきなのです。