睡眠導入剤代わりの飲酒は…

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(3)寝酒を控える

お酒を飲んで、いい心持ちになると眠くなりますから、寝つきをよくするという意味で寝酒は効果的です。しかし、アルコールには眠りを浅くする作用があり、飲みすぎれば夜中にトイレに行くようになります。

寝酒で怖いのは、アルコールによって喉の筋肉がゆるみ、寝ている間に舌が喉の奥に落ちこんで気道を狭め、睡眠時無呼吸症候群を引き起こす危険性がある点です。

睡眠時無呼吸症候群になると、日中に突然意識を失うように眠ってしまうこともあり、場合によっては命に関わる事故を起こすケースもあります。

寝酒は、続けているうちに「飲まないと眠れない」という依存を起こしやすいので、睡眠導入剤代わりの飲酒はやめましょう。

(4)無理して眠ろうとしない

不眠に悩む人の中には、「眠らなければいけない」と思いこみ、眠くなくても早くから布団に入って眠ろうとする場合があります。

しかし、眠ろうと思い詰めれば神経は高ぶり、脳は覚醒します。布団の中で眠れずにつらい時間を過ごすより、眠たくなってから布団に入るほうがずっと気が楽でしょう。

睡眠は環境や季節による変動も大きいので、いまは不眠の悩みを抱えていても、ふとしたきっかけで眠れるようになることもあります。

あまり気にやまずに、のんびり構えるほうがいいのです。

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