「この転倒をきっかけに、青木さんに納得してもらったうえでサポート体制を整えました」(森岡さん)

洗濯物を取り込んでいたときに転倒!?

森岡 なるべく自立した生活を送りたいとがんばってきた青木さんでしたが、24年、初夏の月曜日のこと。Mさんが「約束の時間にインターホンを鳴らしても青木さんが出てこない」と心配して、その足で私を訪ねてくれたんです。

すぐに青木さんの足取りをたどったら、3日前の金曜の夕方、友達と銭湯に行って、近所のコンビニで夕食を買っていたことがわかりました。コンビニからマンションまでの道で友人にも会っている。

でもそれを最後に、誰も青木さんを見ていなかった。その後に何かあったと思い、すぐにご自宅へ行って大家さんに鍵を開けてもらったら、意識が朦朧としている青木さんを発見したんです。

青木 そのときのことも、私、全然、覚えてないの。

森岡 金曜に銭湯から帰った後、ベランダで洗濯物を取り込んだときに転倒して、その場にあった洗濯籠にはまってしまったようです。つらかったと思います。

3日間同じ姿勢だったので、褥瘡(じょくそう)のようなものが7ヵ所もできていて……。すぐに救急車を呼び、結局3ヵ月間、入院なさったんですよね。

青木 こうして聞くと、助かったのは本当に皆さんのおかげ。

森岡 この転倒をきっかけに、青木さんに納得してもらったうえでサポート体制を整えました。

今は、ヘルパーさんが週に5回、訪問看護師さんが週に2回、理学療法士さんが週に1回、社協のボランティアさんが月に数回と、毎日誰かが青木さん宅を訪ねる体制をとっています。

 

後編につづく

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