後輩を厳しく教育
校風は伝統的に英国流のパブリック・スクール教育を推進し、進取の気性に富みながらも権威と伝統を重んじる保守的な校風だった。
生徒が自ら後輩を厳しく教育し、制服も維持され、丸刈りの強制も昭和44年(1969)まで維持されていた。淡路島での厳しい臨海学校は名物だったが、宿泊を伴う六甲山縦走に変えられた。
校舎は摩耶山麓にあり、JR三ノ宮駅からは3キロだが、阪急の王子公園駅からは1キロ足らず。「ロンドン塔」と呼ばれる塔屋を持つ、中世南欧の古城を模したロマネスク調建築の旧校舎を保存するかどうかが議論されたが、一部を残し、旧校舎のデザインを採り入れることを条件に建て替えられた。
卒業生には、矢内原忠雄(東京大学総長)、吉川幸次郎(中国文学者)、白州次郎(実業家)、北尾吉孝(SBIホールディングス社長)、小松左京(作家)、村上春樹(作家)、山田真哉(作家、公認会計士)、扇千景(女優、参議院議長)、井深大(ソニー創業者)、樺美智子(学生運動家。60年安保闘争で死亡)などがいる。長田高校の卒業生には、淀川長治(映画評論家)、中内いさお(「いさお」は「工」に「刀」)(ダイエー創業者)、牛尾治朗(ウシオ電機創業者)など。
※本稿は、『日本の名門高校 - あの伝統校から注目の新勢力まで -』(ワニブックス)の一部を再編集したものです。
『日本の名門高校 - あの伝統校から注目の新勢力まで -』(著:八幡和郎/ワニブックス)
開成、灘だけじゃない!
地方の隠れた伝統校から躍進する首都圏進学校まで、難関大学へ圧倒的な合格者数を誇る高校の真の実力がこの1冊に。






