否定の言葉は使わず、注意したいときは「要望」として伝える
過食や過食嘔吐を抱える人は、「人に知られたくない」と隠そうとします。だから、過食の最中やその痕跡を見られるということは、とてつもなく恥ずかしくダメージが大きいのですが、さらに否定的な(とBさんが感じた)言葉をかけられたことで、ダメージはより深く大きなものとなりました。
どんな状況でも、例えばお子さんにひどく腹が立ったときでも「あなたはダメね」「こんなに食べるのはおかしい」といった直接的な否定の表現は、使わないようにしてください。
とくに慎重になってほしいのが、本人の振る舞いを注意するときです。Bさんの場合は「食べ散らかして、みっともない」でした。食べることだけでなく、例えば「服を脱ぎっぱなしはみっともない」「お風呂に入らないのはだらしない」などと伝えるときも、言い方に工夫が必要です。
本人自身を否定しているのではないのですが、自己肯定感が落ちているお子さんは「私の存在がみっともない」「私はだらしないから生きる価値がない」と受けとめ、ひどく傷ついてしまうことがあるからです。