「私が芸人になりたいと思った原点は、自分の笑いの感覚をめぐる「答え合わせ」がしたかったことだと思うんです。」(撮影=大河内禎)
現在発売中の『婦人公論』7月28日号で、表紙に登場しているお笑い芸人の友近さん。小さい頃からお笑いが大好きで、大阪のNSC(吉本総合芸能学院)へ行こうとしましたが、父親に反対されて――発売中の『婦人公論』から、インタビューを掲載します。(構成=大道絵里子 撮影=大河内禎)

ライブは直接喜びを肌で感じる仕事

今、イベンターが主催し、私がプロデュースするライブを年間50本、多い時は100本ほど開催しています。最近は新型コロナウイルスの影響で開催できていませんが、とにかくお客さんの前に立って直接喜びを肌で感じる仕事が好きなんです。

ただライブって簡単にできるものではありません。それを成立させてくださるスタッフさんや共演者の方のサポートがないと到底成り立ちません。今、2つの大きな全国ライブツアーを毎年やらせてもらっています。

1つは友近コントライブ。これには先輩後輩関係なく、とにかくオモロイことを表現したいと共感してくださる人が集まってくれています。バッファロー吾郎Aさん、ずんの飯尾(和樹)さん、ロバートの秋山(竜次)さん、シソンヌのじろうくん、ハリセンボンの近藤春菜ちゃん、渡辺直美ちゃん、ゆりやんレトリィバァちゃんなどクリエイティブな芸人さんたちです。

もう1つのライブは芸能生活50年の演歌歌手、水谷千重子として行っている「キーポンシャイニング歌謡祭」です。演歌の大御所の方やさまざまなアーティストの方のご協力のおかげで、毎年3000人規模のホールでツアーをやらせてもらっています。