脳に失敗が不可欠な理由
脳の学習においては、成功体験と失敗体験のいずれも有効だけど、プロの勘においては、失敗体験のほうが成功体験よりはるかに重要である。
世の中は、時々刻々変わっていく。案件ごとに要件も違う。それらに臨機応変に対応せざるを得ないプロにとって、今日の成功が、明日の成功である確率は意外に低い。明日の成功は、未知の領域にある。とするならば、失敗してネガティブな回路の数を減らしておくことこそが得策なのである。また、深刻な失敗ほど普遍性が高いので、未来の大きなトラブルは未然に防ぐことができる。
失敗して無駄を踏むことは、プロの勘を手に入れるために、必須のエクササイズと言っていい。
なのに今、若い人たちの失敗耐性が、著しく下がっている。失敗を極端に恐れ、失敗を指摘されたときのショックが大きいのである。
※本稿は、『AIのトリセツ』(扶桑社)の一部を再編集したものです。
『AIのトリセツ』(著:黒川伊保子/扶桑社)
AIは人の居場所は奪わない。AIは人類を支配することはない。
恐いのは「私はどうしたらいい?」と聞いて、最初の答えにそのまましたがうこと。
子どもにも伝えたい人工知能との付き合い方!





