脳は「いつも通り」が大好き

脳は、体重のわずか数%しかないのに、全身のエネルギーの20%以上を消費する臓器です。つまり、もともと「燃費がめちゃくちゃ悪い」といえます。

だから脳は常に、

『めんどくさいは、あっていい。「めんどくさい」を活かす究極の方法』(著:ゆうきゆう/清流出版)

・できるだけエネルギーを使わずに済ませたい

・危険なことは避けたい

・予測できないことは減らしたい

などと考えています。

この視点で見ると、「いつも通り」がどれだけ魅力的か、わかってきますね。

・いつも通りの時間に起きる

→ 朝のルーティンやその後のスケジュールが問題なくこなせることがわかっている。

・いつも通りの道のりを移動する

→ 障害物や横断歩道などがどこにあるかわかっているし、乗る電車などもわざわざ調べなくていい。

・いつも通りの人間関係の中で過ごす

→ トラブルが起きにくい。

すなわち、「安定した日常」=「脳にとっての安全地帯」なのです。

一方で、こんな場面を想像してください。

・知らない街に引っ越す

・行ったことのない店に入る

・初対面の人ばかりのコミュニティに参加する

・これまでやったことのない作業に挑戦する

どうでしょうか。

考えただけで、少し疲れませんか?

実際、これらはすべて脳にとって「エネルギーを大量に消費する行動」です。

なぜなら、

・情報を集めなければならない

・状況を判断し続けなければならない

・失敗の可能性を常に計算しなければならない

からです。