段階的にデトックス

最初に自分が毎日どれくらいスマホを使っているのかをチェックしてみましょう。スマホのOSを提供するアップル社もグーグル社も、スクリーンタイム機能を提供していて、特にiPhoneは1日の合計使用時間や、アプリごとのアクセス回数や利用時間、Webサイトの閲覧時間などが確認できるようになっています。使用時間の上限を設けたり、休止時間を設定したりといったこともできます。

しかし、デジタル機器やSNSで提供されるコンテンツには、「見続けたい」と思わせる仕掛けがこれでもかというほど凝らされています。ただ禁止にしても、見たいという誘惑に駆られて禁を破ってしまう可能性が高いので、自身の使用時間や傾向を客観的に把握したうえで、段階的にデトックスしていきましょう。

(写真提供:Photo AC)

第一段階として、眠る前のスマホ使用をやめましょう。スマホから流れてくる膨大な情報を処理しようと、大脳の視覚領域や聴覚領域はフル稼働しています。眠る直前までこの状態だと睡眠の質を悪くします。スマホのアラームを目覚ましがわりにしている人も多いと思いますが、スマホは寝室に持ち込まず、目覚まし時計を使うことから始めてみましょう。

次に、家族で過ごす時間は電源を落としましょう。デジタル脳の弊害の一つとして、コミュニケーション能力の低下があります。同じ部屋にいても、それぞれがスマホを見ていてコミュニケーションをとらないという例が増えていますが、家族でさえ、経験や感情を共有せずにいることが日常化すると、情動が乏しくなっていきます。目を見て、話をして過ごしましょう。