「これならいける」という感触

そう考えられたのには、裏付けもありました。

3年目にファームでバッティングに手応えを感じていたのです。

『獅子貫徹 ライオンズ一筋25年、理想の打撃を追い求めて』(著:栗山巧/KADOKAWA)

「これならいける」という感触を。

そういうステージに進むことができたのには、2つ理由があると思います。

ひとつは、ひたすら逆方向へのバッティングを続ける「逆方向縛り」でボールの見極めがよくなったこと。

そしてもうひとつは、フィジカルを強化できたことです。

2年目のオフに、僕は就任されたばかりの石井浩郎二軍監督から声をかけられました。

「プロとして長く活躍したいなら、トレーニングをしっかりやりなさい」

そして「ノモを訪ねるように」とおっしゃった。

突然のことに、僕はピンと来ませんでした。

石井さんが紹介してくださったのは、あの野茂英雄さんでした。