理想の上司「ナベさん」との縁
こういった教えが、2007年の後半には結果にもつながり出していた。これが、次のシーズンの「布石」になったように思います。
2008年シーズンは僕の現役生活の中でも、特別な1年になりました。
リーグ優勝。そして4年ぶりの日本一。
そんなチームの中で、自己最多の138試合に出場し、年間を通して働くことができた。
初めて規定打席にも到達し、打率も3割1分7厘をマーク。
そして167安打で、最多安打のタイトルも獲得できました。
この年の活躍がきっかけで、栗山巧の存在を知った方も多いと思います。
それもこれも、この年に監督になられた渡辺久信さんのおかげだと、僕は思っています。
渡辺久信さんとは、二軍時代からご縁がありました。
現役時代は最多勝に3度も輝かれたライオンズ黄金期のエース。
引退後は解説者などを経て、2004年から二軍投手コーチとして古巣に戻られた。
当時まだ二軍にいた僕は、よく渡辺さんに打撃投手をしてもらっていました。
今思えば贅沢だし、あまりにも図々しかったと冷汗が出るのですが……。「ナベさん、ナベさん」と言って付きまとっては、とことん打撃練習に付き合ってもらったり、西武黄金時代の逸話をせがんだりしていました。そんな渡辺さんが監督になられた。自分としてはとてもやりやすく、ありがたいことでした。