右ひじの痛み

僕は2007年の年末から、右ひじに痛みを感じていました。

いわゆる「ネズミ」。ひじの遊離軟骨という症状でした。

「いかにもクリらしい」と言われたりもするのですが、ひじ痛と言っても、送球が原因ではありません。打撃練習を続けている間に痛みが出始め、結果として、送球するときにも痛みを感じるようになりました。

痛いのは痛いのですが、面白いことに、ひじをかばってバットを振るとヘッドが走った。スイングの途中で、ひじに痛みが出ないように右腕をロックすると、ヘッドが腕を追い越すようにして加速するのです。

バットは振れる。立場的に長期離脱も避けたい。

数年後に除去手術を受けることになるのですが、いったんこの年はだましだましでやっていく選択をしました。

こうした経緯を率直に渡辺さんに相談すると「いいよ、ゆっくり調整しなよ」と言ってくれました。春季キャンプは二軍で、オープン戦終盤の本拠地での試合に間に合ってくれればいいと。

※本稿は、『獅子貫徹 ライオンズ一筋25年、理想の打撃を追い求めて』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

【関連記事】
ライオンズ一筋25年、栗山巧が野茂英雄との出会いを振り返る。一軍入りの自信に繋がった<先進的なトレーニング>とは…
東尾修×東尾理子「オレが一人残っても、放っておいて大丈夫。一人で自由にやるから」「パパは根が寂しがり屋だから無理だと思うよ」
大谷翔平、佐々木朗希、菊池雄星…なぜ岩手県からメジャーリーガーが続くのか?菊池が明かす、夢を実現する方法とは

『獅子貫徹 ライオンズ一筋25年、理想の打撃を追い求めて』(著:栗山巧/KADOKAWA)

「2000本安打をこのチームで達成したい──」

ライオンズ一筋25年。「ミスターレオ」が初めて明かす野球人生の軌跡。