体と脳と心にも!《歩く》ことの健康効果
歩くことの効果は、街を歩いて散歩するだけで十分得られます。毎日歩けば疲れにくい体になり、足裏にある足底筋群(そくていきんぐん)が鍛えられる。足底筋群には土踏まずのアーチを作り、地面からの衝撃を和らげる役割が。
この筋肉が弱ると全身がぐらつきやすくなり、ひざや腰に負担がかかります。まさに体の土台と呼ぶべき重要な筋肉なんです。ほかにも、歩くことで余分な脂肪が消費され体形維持ができる、血流がよくなり冷えやむくみが改善するなど、いいことずくめです。
体への効果だけではありません。1日平均3800歩前後歩くだけで、認知症リスクが約25%低下し、9800歩前後で約50%下がるという研究結果も報告されています。
イタリアの調査では、日常的に歩く習慣や運動習慣のある人は、そうでない人に比べ脳卒中などが原因となる脳血管性認知症の発症リスクが7割以上低いという報告もあるんです。東京都健康長寿医療センターの研究によると、歩くことで脳の血流が増え、脳の記憶や判断に関わる部分が活性化されるそう。つまり歩くことが認知症予防になるのです。
また、国土交通省の試算によると、1日1500歩多く歩くだけで年間約3万5000円もの医療費を節約できるといいます。1500歩は距離でいうと約1キロ、時間にすると約15分。いつもより15分長く歩くだけなら、できそうだと思いませんか?
歩く時は「五感」を使いながら歩いてみてください。緑の多い道で花の色、香り、風、音など自然ならではの刺激に触れると頭がすっきりし、気持ちまで前向きになるはずです。
私はいつも神田川沿いを歩いていますが、街中でもいろいろな花が咲いています。すれ違う人の表情、建物の佇まい、飲食店から漂う美味しそうな香り……都心の散歩でも、五感を刺激するものはいっぱい。
下を向かず、周囲に目を向けながら歩いてみてください。何げない風景にも心動かされる瞬間があると思います。




