待ってましたとばかりに…
やがて、舞台の真ん中に立つトップスターの姿に目を奪われます。
そして、幕が下りたあとに、隣にいる連れてきてくれた人へ尋ねるのです。
「あの人、誰?」
ようこそ、宝塚へ。
その質問は、宝塚という沼の入口に立った合図なのかもしれません。
質問された側は、待ってましたとばかりに説明を始めます。
「あの人はね……」
そこから先は長いです。
名前だけで終わるとは限りません。
組の話、過去の主演作、退団したスターの話、さらに歴代の名作にまで話が広がる可能性があります。
「あの人、誰?」と聞いただけなのに、気がつけば宝塚の歴史まで知ることとなります。
私も過去に、そんな経験をしたことがあります。
そして、帰り道には、次の公演の予定を調べているかもしれません。
宝塚には、こういう不思議な入口があるのです。
