トイレの悩みを遠ざけるセルフケア
「年齢のせい」とあきらめないで。普段の生活の中でできるケアやトレーニングで、症状の改善を目指しましょう。
夜間のトイレが心配な場合は3時間前からセーブして
体内に取り入れた水分の8割は、3時間後に尿となります。そのため水分の摂取量が多かったり、利尿作用の高いカフェインが入ったコーヒーなどを飲んだりすると、排尿回数は増加。
「気にしないことが、不安からくる頻尿を遠ざけることにつながります。ただ、夜間の頻尿の心配を募らせる人は少なくありません。日中は脱水状態を避けるためにきちんと水分を補給し、就寝3時間前からはセーブするといいでしょう」(佐藤先生。以下同)
傷つきやすいデリケートゾーンはやさしくケアを
加齢による陰部の乾燥は、かゆみやかぶれを招きます。そもそも下着でこすれて傷ついたり、刺激成分のアンモニアを含む尿がついてただれたりすることが、かゆみやかぶれにつながるのです。そんなダメージを受けやすいデリケートゾーンを守るために、次の点に気をつけましょう。
「便座の水洗浄を強い水流で使用するのはあまりおすすめしていません。使う場合は水流を弱めにして洗い流し、トイレットペーパーでやさしくそっと押さえるようにします。バスタイムでは、洗浄力の強い石けんなどでデリケートゾーンを洗うと、粘膜を守っている菌まで落としてしまうこともあるので、お湯で流す程度に。
汚れが気になる場合は、デリケートゾーン専用の洗浄剤を選ぶのも手です。また、尿取りパッドを使用する場合は、尿にかぶれないよう、まめに取り換えるといいでしょう」