占星術によると、昨年の12月から「風の時代」に突入したのだとか。見栄やプライドなど余計なものは捨て、嫌な人間関係は断捨離し、身軽にならなくては風に乗って前進することはできないのです。たとえば年齢に対するコンプレックスを手放せば、何歳からでも新しい自分を見つけることができるはず。仕事にしろ恋愛にしろ、周囲の誰からも「無理無理」と言われても、自らの直感を信じて邁進するべきだと思います。

 

本当に大切なものは目には見えない

コロナ禍で同業者が苦しんでいることを知った僕が、名曲「上を向いて歩こう」をみんなで歌い、動画を配信するプロジェクトを立ち上げたのも、ミュージカルを通じて人々に勇気や希望を与える自分の役割を、今こそ活かすべきだという直感に突き動かされたからです。

SNSを通じて参加者を募ったら、たちまち600人もの方が名乗りをあげてくださって。活動によって集まったお金を、コロナ対策に役立ててもらうため、国立国際医療研究センターへ寄付することができました。現在は、生まれ育った街である「銀座 ひと繋ぎプロジェクト」に携わっています。

僕はがんによって人生をリセットし、コロナ禍によって本当に大切なものは目には見えないものだと悟りました。その結果、人に生きる喜びを伝えるための表現方法は舞台の演出だけではないと思い至ったのです。たくさんの人と知り合い、自分も学びながら有意義に、そしてもっと自由に、幅広く活動していきたいと思っています。