2年前、股関節の骨にヒビが入って入院

ほかに健康によいものといったら、毎朝飲んでいる酵素(植物性発酵飲料)でしょうか。亡くなった夫が、知り合いの病弱な奥様が酵素を飲んでみたところよかったようだと言うので、40歳過ぎから続けています。お客様にも「疲れやすいときは、飲むと違いますよ」とおすすめしているんですよ。

ほらね、特別なことは何もありませんでしょう(笑)。100年近く生きていますけれど、小さい頃から丈夫で、学生時代に学校を休んだのも2、3日ほど。病気などでお店を休んだこともないんですよ。だから、夏に体調を崩した経験もありません。毎日、決まったことを繰り返してきただけ。でも最近、「結局それがよかったのかしら」と思ったりもするのです。

というのも2年前、股関節の骨にヒビが入って入院し、家に戻ってからもぼんやり寝ている生活を続けたら、これがつらくてつらくて……。

仕事があれば、どんなに暑くても、どしゃ降りの雨でも苦ではなかったのに、何もしないで家にいると「きっとお店のみんなが大変だわ」「お客様が困ってないかしら」と要らぬ心配をして、どんどん元気がなくなってしまうのです。毎日決まったことを続けられることの大切さ、ありがたさを身に染みて感じた体験でした。

この季節になると、夏の疲れに悩むお客様が店に相談にみえます。年々気温が上がっていますから、熱帯夜でなかなか寝つけなかったり、そのせいで朝起きる時間が遅くなったり、生活のリズムが乱れてしまうのが、一番の夏バテのもと。口当たりのいいものばかりで栄養が偏ってしまうのも、疲れがとれない原因です。

朝はしゃきっと決まった時間に起きて、家事などして体を動かし、食欲がなくても何かしら口に入れる。食べてみれば、意外と喉を通るものですよ。そして、午後は疲れたら少しだけお昼寝して休養をとることも大切だと思います。

もう一つが、会話。私も家にこもることなく、お店で人と会話することで元気を得ているのではないでしょうか。