「いつひとりになっても大丈夫なように準備しておくことは、どんな立場の人にとっても、自分らしく生きていくための武器になるのではないかと思ったりするのです」(撮影:洞澤佐智子)

ひとり老後について考えると不安に

今はパートナーがいない私ですが、もしいたとしても相手と向き合ってばかりいたら行き詰まるし、視野が狭くなってしまうと思うんです。自分の考えをしっかり持って、一緒に前を向いて歩いていくことのほうが楽しいし、価値があることだと思っているので、恋愛も結婚も、精神的、経済的に自立した者同士でないとうまくいかないというのが私の持論。

もっと言えば、結婚していようがいまいが、人生を切り拓いていくのは自分自身。いつひとりになっても大丈夫なように準備しておくことは、どんな立場の人にとっても、自分らしく生きていくための武器になるのではないかと思ったりするのです。

とはいえ、ひとり老後について考えると不安になりますよね。私も63歳になりまして、老いを実感するお年頃に。仕事、お金、終のすみかをどこにするかなど、そろそろ真剣に考えなければと思っているところです。

よく「久本さんはお金があるから老後の心配なんてないでしょう」なんて言われるんですけど、そんなことはありません。芸能界は定年こそないけれど、人気による浮き沈みが激しい世界。いつ仕事がなくなるかわかりませんから。だからこそ未来に備えて無駄遣いをせず、貯蓄することが大事なのは理解している。

でも、洋服とか欲しいものがあると、ついつい買っちゃうんですよね……。オシャレを楽しむことも、皆でワイワイ飲みに行くことも私にとっては大切だから。60歳を過ぎた今もお仕事をいただけていることに感謝しつつ、これからはお金の使い方にメリハリをつけていかなければ!