医学の進歩が寿命を延ばしていくとしても

iPS細胞に関する研究の進捗も、非常に期待されるところです。

iPS細胞とは、身体のさまざまな組織、臓器の細胞に分化することができる万能細胞です。つまり、この技術が進めば、老化した臓器を若返らせるようなことが可能となってきます。

たとえば、動脈硬化の見られるところに、この細胞を生着させて、古くなった血管を若い血管に再生させることができるようになるかもしれません。骨の細胞を再生して、骨粗しょう症を治療することもできるかもしれません。

iPS細胞をつかった治療のように、医学の進歩が私たちの寿命を延ばしています(イラスト提供:イラストAC)

すでに、眼科の治療においては、網膜の再生に実用化されていますので、あとはコストの問題ですが、近い将来に、iPS細胞を使ったさまざまな再生技術と治療法が一般化することは十分考えられます。

このような医学の進歩が、死に至るような病気を克服し、今後、私たちの寿命を延ばしていくと考えられます。