「死んでいく道のりには苦労も多いかもしれないけれど、そのなかにおいしい果実もあるのかもしれないな、と。」

おいしい果実もあるのかな

芝居を続けるには、身体のメンテナンスも必要。ある程度の年齢になると、何もしないでいると、あっという間に衰えていきますから。思っている以上に、筋力が衰えていくのは速い。足はとくに。だから何年か前から週に1回、加圧トレーニングを受けています。

稽古や本番中は、演じていること自体がトレーニングにもなるんです。ただ、毎日過酷なことをやると身体が悲鳴を上げるから、ケアも必要。若い頃にいた劇団では、ケアとして劇団員どうしが踏みあって筋肉を緩めていましたが、今は夫に身体じゅう踏んでもらったりしています。

食生活にも、けっこう気を使っています。やっぱり、身体を作るのは食べ物だから。私、とっても食べるんです。食いしん坊なの(笑)。歳を重ねてからは、タンパク質と野菜を十分に摂るよう気をつけています。時間がないときは、ポトフのような具だくさんのスープをたっぷり作り、3日くらいもたせて。2日目はケチャップを入れたり、3日目はカレー味にしたりして味に変化をつけて。

あと、煮物は毎日作っています。食材は週に1度、宅配で届けてもらっているので、冷凍のものも適度に取り入れて。弟が飲食店をやっているので、そこにもよく食事に行っています。

お休みの楽しみといえば、夫とのんびりすることかなぁ。若いとき、歳をとったらお日様のあるところで、のどかにぼーっとして暮らせればいいなと思っていたんです。何気ない日常があれば十分。まぁ、芝居ばっかりやってきたから、実生活はまだまだひよっこだけど。(笑)