「経験」は金で買えるものの最たる例

話を戻すと、やはり「経験」は金で買えるものの最たる例だと言っていい。

幼少期からの習い事や旅行、高校生までの留学などは、子どもが自分でバイトをしてどうにかなるものではない。(そもそもバイトができる年齢ではない)

そもそも、お金持ちの子どもは自らの意思で留学やさまざまな経験をしたというが、自分の意志だと思い込んでいても、結局環境の影響が大きかったりする。

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だって生きるのがやっと、暴力が絶えないような生活の中で、選択肢なんて見えないから。
そして親や周囲は強烈なロールモデルになる。
生まれた家庭や環境によって、周囲の大人の職業や学歴だって変わってくるのだ。

学校の部活動でさえ、ユニフォームや道具が買えない、合宿費用が払えないなどの理由で貧困家庭はさせてもらえない場合もある。

例えば甲子園に行くという経験一つとっても、お金のない家庭ではその挑戦権すらない。

さらに、大学生の時のボランティアや旅行なども、親から仕送りがある人たちが圧倒的にその経験を手に入れやすいことは言うまでもない。

バイト漬けの生活を送らないといけない学生からすれば、例えば5日間の旅行に行くにしても5日働いた場合本来ならもらえた日給+旅費がマイナスになってしまう。
ボランティアなどをしようにも、その時間を作るのに、本来バイトをすればもらえた日給を失うことを考慮しなければならない。