『焼きカブと鶏肉のガーリック酒蒸し』
料理の得意な人も、苦手、という人も、「しんどい」「面倒くさい」日はあるもの。ましてや暑い日にはできるだけ台所にはいたくないものです。食費も光熱費も値上がりし、いろんなことを節約したいしSDGsでゴミも減らしたい……。そんなときに助けになる、材料も簡単、洗い物も少ない、でもなぜかおいしい、「ミニマムごはん」を、フードコーディネーターの藤岡操さんが紹介します。第11回は「焼きカブと鶏肉のガーリック酒蒸し」です。

今日の簡単レシピ
「焼きカブと鶏肉のガーリック酒蒸し」

10月△○日 雨 気温18℃

めっきり寒くなってきました。つい先日は半袖でもいい陽気だったのに、数日後には朝起きると10℃台前半。慌てて上着を探したり、温かい靴下を引っ張り出したりと大騒ぎ。 雨や曇りの日が多く衣替えのタイミングがつかめません。おまけに夏の疲れが押し寄せてきたのか、低気圧のせいか、頭も体もどんより重い……。

Twitterをはじめたおかげで、皆さんの感覚がリアルタイムで伝わってきます。私は料理や美味しいもののツイートをよく見るのですが、10月に入ってからおでん、煮込み、鍋を見かけることが急激に増えました。そして、体調を崩している人が急増しているようです。

わが家は夫婦そろって自宅で仕事をしているので、こういう世の中のリアルタイムな情報を感じ取れるのは嬉しいことです。隣の晩ごはんを覗いては、「美味しそうですね~」「うちもおでんにしようかな」なんてやりとりもいいもんです。昔は、お母さんと一緒にスーパーに買い物に行っては、親同士の立ち話タイムにジッと我慢の子でしたが、今なら大事な時間だったのだと理解できます。

さて、季節の変わり目の疲れが、あちこちで出ているようです。そんなときは、優しくて元気が出る料理に限ります。わが家の定番、焼きカブをアレンジして、体の芯から温まる簡単酒蒸しを作ることにしました。