長女の千万里さん。卵と野菜、肉をご飯に載せた3色弁当をタッパーに入れて冷凍。日付を書いて。(写真提供:すばる舎)

体が衰え、うつ症状も出ていたという。それからは、子ども達が食事を作り、食事のバランスを整えていった。

食事作りを毎日するのは大変だ。試行錯誤しながら、「3色弁当」に行き着いた。

卵と野菜、肉をご飯に載せたもの。たくさん作ってタッパーに入れ、冷凍保存しておく。

3人のお子さん達が交替で村上さんの家を訪れ、そのお弁当を村上さんに食べてもらうようにした。

「朝晩はこのお弁当を食べてもらうようにしました。ワンパターンではあるけれど、母は飽きずに食べてくれました。

そして、5ヵ月も経ったら、すっかり元気になったのです。

それまで、アレルギーで皮が剥けたり、膝が痛かったりしたのが、なくなってしまいました。

血圧も、一時は上が180あったのが、100から120くらいに下がりました。
やっぱり人間は食べるものでできているんですね」