体験重視の行動型気質

(3)行動型は、初動のスピードも早く、とにかく動いてみたい、やってみてから考えたいという体験重視の気質です。

理屈をあれこれ知る前に、とにかく実際に試して理解しようとするところに最大の特徴があります。

物事を合理的に見てムダを嫌うので、結論が見えない長い話が苦手です。話を聞いている途中で「で、結論は?」「結局どうするの? 決めてしまおう」というように早く話が終わる流れを作るのは、行動型の人に「あるある」の反応です。

未来・過去でいうと、先々の予定、過去の反省を考えるよりも、今この瞬間に集中しがちです。計画はまず目の前のことを片づけてから考えます。今の自分に必要がないものは躊躇なく捨てることができます。

この3つの気質は親からの遺伝とは無関係です。そのため、兄弟姉妹でも気質が全然違うこともありますし、親と子で全然違うことも大いにあります。

まずは土台となる3つの気質を知れば、パートナーシップ、上司部下、会社でのあらゆる人間関係、子育てに理解が深められ、また、ビジネスでのセールスやクレーム対応などにも適切に対応できるようになります。

※本稿は、『「他人に振り回される私」が一瞬で変わる本』(日本実業出版社)の一部を再編集したものです。


「他人に振り回される私」が一瞬で変わる本』(著:山本千儀/日本実業出版社)

もし、理解できなかった「あの人のことが手に取るように」わかったら。
自分と相手との違いが分かれば全て上手くいく!

特性の「気質」を12タイプある中から、わかりやすく主に3分類を中心に、多くのイラストも交えてやさしく解説します。
人間関係で悩む時間を劇的に減らし、1分でも充実した時間を増やしたいあなたへの一冊。