幹部には組織の将来像に関する明確なヴィジョンがない

「幹部には組織の将来像に関する明確なヴィジョンがある」とする質問に対し、四択の答えは以下のような結果になった。

『事務次官という謎-霞が関の出世と人事』(著:岸宣仁/中央公論新社)

●強くそう思う   6人(3%)

●そう思う     66人(32・5%)

●そう思わない   105人(51・7%)

●全くそう思わない 26人(12・8%)

前者の二つが肯定的、後者の二つが否定的と大別されるが、肯定派が72人(35・5%)、否定派が131人(64・5%)の比率に分かれた。

つまり回答者のほぼ三分の二が「幹部には組織の将来像に関する明確なヴィジョンがない」と冷ややかに答えており、幹部を見る部下の目には相当厳しいものがあると言わざるをえない。