101歳の長寿を全うした生活評論家、吉沢久子さんが日々の生活のなかで見つけた「幸せに生きる方法」「暮らしのアイデア」「簡単に作れるおいしい料理」は今の時代を生きる上でもヒントがいっぱい。エッセイ集『100歳の100の知恵』(中央公論新社)から吉沢さんの極意を1つずつ紹介します。

<100歳の100の知恵 70

『美しいものはどんな小さなものでも見逃さない』

亡き夫から言われた言葉で忘れられないのが、「美しいものは、どんな小さなものでも決して見逃すな」。

ともすれば踏みつけてしまいそうな雑草の花も、たしかによくよく見るととても美しいし、たくましいのです。

小さなものの美しさに気づいた私は、家のあちこちに虫めがねを置くようになり、散歩に出かけるときもポケットに虫めがねをしのばせるようになりました。
 

庭の小さな草や虫などを見て、楽しい時間を過ごしています(写真提供:photo AC)

 

するとそれまでは見落としていたものがどんどん目に入り、いろいろな発見があり、楽しくて仕方ありません。そのうち双眼鏡も買い、庭に来る小鳥を見るようになりました。

おかげで90を過ぎて出歩くのが難しくなっても、庭の小さな草や虫などを見て、楽しい時間を過ごしています。

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吉沢久子さんの連載「100歳の100の知恵」一覧