1937年5月号の表紙と誌面。中條百合子(のちの宮本百合子)や山川菊栄、金子しげり(のちの山高しげり)など名だたる論客が登場し、働く女性たちの職場環境や待遇の改善について意見を述べています

 

昭和後半、特集タイトルに初登場

時代は流れ、新たな局面に入ったと思われるのは80(昭和55)年11月号の特集「うまく年齢をとりたい」のなかの「面接取材・生理が止ったときの感慨」。

このあたりから「更年期の心身のあやし方」(82〔昭和57〕年1月号)や「更年期障害の最新治療法」(84〔昭和59〕年7月号)などタイトルに「更年期」が頻出し始め、92(平成4)年11月号では「更年期が不安なあなたへ」という特集が登場します。

そこから干支が一回りした2004(平成16)年、9月22日号から始まった連載が「快楽──更年期からの性を生きる」。ノンフィクション作家の工藤美代子さんが一般女性たちへの取材を重ね、更年期は女性としての終わりではなく、より豊かな性愛を享受できる時期であると捉えて、大きな反響を呼びました。