姿勢が悪いと老けて見えるだけでなく、肩や首、内臓の負担も大きくなります。背筋がピンと伸びた姿を目指して、ストレッチを日課にしましょう(構成◎村瀬素子 イラスト◎きじまももこ)
まずは日頃の姿勢から
まずは日頃の姿勢の偏りを見直し、意識して姿勢を変えていきましょう。たとえば、ソファにもたれかかってテレビを見るのが習慣になっている人は、上体を起こして背筋をピンと伸ばしたり、立ち上がってお尻に手を当てて背中を反らすなど、反対の動きを増やしていきます。
良い姿勢とラクな姿勢でいる時間の割合は半々が理想。ただし、良い姿勢は筋力がないと疲れてしまうので、少しずつ良い姿勢でいる時間を増やしていきましょう。
まずは、姿勢のクセを直し、腰椎などの可動域を広げる「ねたままストレッチ」を行い、筋肉にアプローチする「バンザイ体操」「キャット&キャメル(次ページ)」にも挑戦してみてください。
今、ねこ背であっても、S字の姿勢に戻していくことは可能です。私がリハビリを担当している患者さんの中にも、背中が丸まって硬くなっていた胸やお腹まわりの筋肉と関節がストレッチによって伸び、「縮んでいた身長が伸びた」といった方が多いのです。
注意点は、痛みが出るまでやらないこと。週3日を目安に、お風呂上がりや寝る前など、体が温まり柔軟性が高まっているときに行うのが効果的です。
まずは1ヵ月、続けてみてください。姿勢が良くなった、腰痛が治ったなど、何かしらの変化を実感できるはずです。