肉の名店に満を持してランチが登場
白い皿には、薄切りの牛肉を主役に刻みキャベツやマカロニサラダ、そして型で抜いた白飯が仲良く鎮座している。どこから見ても洋食屋のプレートランチと思いきや、さにあらず。あの銀座の名店「マルディ グラ」のランチの一皿なのだ。
「開店19年で初めてランチを始めました。現在は『東京ビーフのバタ焼きマデラ醤油』とヴィーガン対応の『ブッダボウル』、そして『羊のラグマン』に新メニューの『スコッチエッグ』の4品です」とは、肉の巨匠こと和知徹シェフ。ジャンルを超えた独創的な料理で定評のある同店だけに、ランチも遊び心がいっぱいだ。
写真の東京ビーフの一皿にしても、フレンチでおなじみのマデラ酒と和の醤油を合わせた和洋折衷の逸品。仔牛の頃は野山を駆け巡り、自然のままに育った東京ビーフは、文字通り東京生まれの東京育ち。筋肉質の肉はかみ応えがあり、甘辛のソースとよく絡む。
また、世界を旅する和知シェフならではの秀作が、カザフスタンなど中近東でおなじみの麺料理「ラグマン」だ。羊脂で炒めてあり一見ナポリタン風ながら、羊独特の草の香りと香草、クミンの風味が渾然となり、味わいはエキゾチック。特注したシコシコの麺との相性も上々だ。
マルディ グラ
住所●東京都中央区銀座8-6-19 野田屋ビルB1電話番号●03・5568・0222
営業時間●ランチ12:00~13:00(L.O.)、ディナー18:00~23:00(L.O.)日曜休 22席
メニュー●ランチ/「東京ビーフのバタ焼きマデラ醤油」2500円、「ブッダボウル」1500円、「羊のラグマン」1400円、「尾崎牛スコッチエッグ・メンチカツ」3000円。ドリンクつき 夜/プリフィクスメニュー7500円。シェアスタイルのアラカルトメニューは当面休止
アクセス●JR・東京メトロ新橋駅より徒歩3分。並木通り沿