おつまみは簡単が一番!
小林まさみ小林まさる仲良し嫁舅の二人。88歳のまさるさんは、まさみさんを支える調理アシスタントであり、自身も料理研究家として活躍中。『婦人公論』5月11日号では中村メイコさんと家事について対談もしています。
まさみ お義父さんはお酒が大好きで「涙こぼしても酒こぼすな」と言っているくらい(笑)。今は毎日飲むわけではないけれど、調子がいいと一晩で焼酎を900mLくらい飲んじゃう酒豪です。
まさる 最近はコロナのこともあって息子とまさみちゃんと家で飲む日が多いね。つまみは誰からともなく、冷蔵庫にあるものでチャチャッと作って。オレはとにかく早く飲みたいから、簡単が一番なんだ。芥子やわさびをちょいと利かせると、酒によく合うよね。
まさみ そうそう、とくに決めなくてもおつまみが何品か並びます。夫と私がワインを飲むときは、おつまみにチーズを加えることが多いかな。熟成された発酵のうまみと塩気が、ワインをさらにおいしくしてくれるんですよね。
まさる なんたって78歳で出した初めての本が『簡単! お待たせしません! まさるのつまみ』だから、つまみは得意中の得意なの。喜ばれるとまた作っちゃう(笑)。じゃがいも、帆立、いかをわりとよく使うのは、15歳から北海道にいたからかな。いかの塩辛はね、火を通すとこれまたうまいんですよ。冷奴にのせたり、にらと炒めるのもイケます。
まさみ いつも思うんですが、お義父さんは食材の組み合わせ方がユニーク。ほっけの干物を鍋にしたり、私にはない発想だから仕事の刺激にもなっています。
まさる 冷蔵庫に常備している青唐辛子の醤油漬けも、すぐ出せるつまみだね。撮影で来る人たちに昼ごはんで出したらすごく好評で、「まさる漬け」なんて呼ばれるようになったんだ。
まさみ この「まさる漬け」を皆さんに知ってほしくて立ち上げたのが、オンラインショップ「暮らしの仲間」です。50年かけて改良に改良を重ねた秘伝の味!(笑)。帆立が入っているからうまみがあって、お酒にもご飯にもオススメです。コロナ禍の今、家族3人で晩酌する和やかな時間をかけがえのない大切なものと感じています。