女性の”エイジズム”

中でも、大きなテーマは”エイジズム”だったように思う。例えば、こんなシーンがある。

朱里は合コンで出会った大手商社マンの小西(前田公輝)とデートにでかける。大手商社マンの小西(前田公輝)とデートにでかける。小西は非モテ男子だったが、勉強し、一流大学に入って商社に就職するとモテ始めた。若くて可愛い女性に目がないのに、どこか女性に上から目線の「チャラリーマン」。そのとき、小西がこんなことを言うのだ。

「この間、すげえスカート短い女が歩いててさ、綺麗な足してたから思わず顔見たら、ババアなの、ドン引き」

写真提供◎AC

それに対し、朱里は独り言のようにこうつぶやく。

「あと何年ですかね。私、17になったとき、今が人生のピークだと思った。ハタチになったとき、ヤバイ、うちらもうババアじゃんってみんなで嘆いて。だから誰もいなくなっちゃう前に今をフル活用しなきゃってずっと思ってて」

朱里はまだ23歳だが、婚活市場での女性が求められるタイムリミットを考えて、婚活に励んでいる。最近、「女の年齢はクリスマスケーキにたとえられたものよ」とバブル世代の人から聞いたが、今だって、「女性は20代前半がピーク」みたいな価値観はなくなっていないように思う。実際、アメリカの年間100万人以上が利用する婚活サイトの統計のデータから、男女がどの年齢の異性に最も魅力を感じるか?について調査したところ、「男性は20~50代全ての年代において20~24歳の女性を最も魅力的に感じる」という結果も出ている。