養生

雨水の養生キーワードは、血(けつ)(注)を補う「補血(ほけつ)」と、肝を柔らかく健やかに保つ「柔肝(じゅうかん)」

とくにイライラなどの“怒り”の感情は肝を弱らせてしまうので、とにかくこころを穏やかに過ごすようにしましょう。

イライラしたら、深呼吸を意識して。

春の陽気を胸いっぱいに吸い込むことで、自然と交感神経が落ち着き、リラックスすることができます。

また、できれば朝は早めに起きて、ゆるりと近所や庭を散歩しながら、春めく気候を感じるといいでしょう。

春と秋は「早寝早起き」、冬は「早寝遅起き」、夏は「遅く寝ても早く起きる」と覚えておいてください。

また、肝の時間とされる午前1時〜3時には、きちんと睡眠を取ることが必須です。

太陽をしっかり浴びたり、深呼吸で「陽気」を取り入れつつ、肝が司る「筋」を伸ばすストレッチをすれば、この時期にピッタリと合った、肝をいたわる養生となります。

(注)中医学において「血」は、身体に栄養と潤いを運び、メンタルの安定にも作用する液体です。