ケルト神話
このケルト神話で1番有名なのが『アーサー王物語』でしょう。この『アーサー王物語』舞台はイングランドですがケルト=アイルランドの文化を色濃く映していて「フィン・マックール」と「フィアナ騎士団の物語」というアイルランドの神話がベースとも言われています。
岩から引き抜かれる王の剣の話や、魔術師マリーンの魔法、円卓の騎士(円卓の騎士はケルトの平等性の象徴だそうです)が有名な『アーサー王物語』。
この『アーサー王物語』をはじめケルト神話は、その後の『ハリー・ポッターシリーズ』や『指輪物語』『ロード・オブ・ザ・リング』などのファンタジー作品や『ファイナルファンタジー』などのゲームにも大きな影響を与えています。
またケルト文化では、神や妖精、人の住んでいる世界は近く、その境界線が曖昧であるという考え方をしていたそうです。
この考えを象徴しているのが「ハロウィーン」です。
実はハロウィーンとは、ケルトでの大晦日(10/31)に行われる収穫祭「サウィン」が元になっているそうです。大晦日、1年の終わりは、この世とあの世の境界線がなくなり、死者やモンスターが異世界からやってくるとされていました。そこでお化けに仮装して、モンスターたちの目を欺いたのが始まりと言われています。
アイルランドで育ち、ケルト文化に親しんでいた小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が日本で「怪談」を書いたのも、妖怪や幽霊が人間と共にいる日本の考え方に共感を持ったのからなのかもしれません。
日本で「ハロウィーン」が受け入れられている理由も、ひょっとしたらこの辺りの考え方に共通点があるからでしょうか。