12歳で利家の子を産んだおまつの方
若いですねえ。もっとも高倉帝は15歳にして、自分の乳母であった帥局との間に第一皇女をもうけています。経験は十分だったわけですね。
時代は下りますが、加賀百万石のゴッドマザー、おまつの方(芳春院)。
彼女はいとこの前田利家のもとに満11歳で嫁ぎ、翌年には長女の幸を産んだ。
このあとも子どもを次々と産み育て、あとつぎの利長ほか、2男9女の母になりました。
これは利家さん、頭が上がりませんね。天下人の秀吉もおまつを大切にしたといいますが、なるほどなあ、と納得です。
『「失敗」の日本史』(著:本郷和人/中公新書ラクレ)
出版業界で続く「日本史」ブーム。書籍も数多く刊行され、今や書店の一角を占めるまでに。そのブームのきっかけの一つが、東京大学史料編纂所・本郷和人先生が手掛けた著書の数々なのは間違いない。今回その本郷先生が「日本史×失敗」をテーマにした新刊を刊行! 元寇の原因は完全に鎌倉幕府側にあった? 生涯のライバル謙信、信玄共に跡取り問題でしくじったのはなぜ? 光秀重用は信長の失敗だったと言える? あの時、氏康が秀吉に頭を下げられていたならば? 日本史を彩る英雄たちの「失敗」を検証しつつ、そこからの学び、もしくは「もし成功していたら」という“if"を展開。失敗の中にこそ、豊かな"学び"はある!