まずは子どもの提案に10割乗って、一緒に遊んでみましょう

徐々に関係性ができてきたら、「今日はこれで遊んでみない?」と誘ってみましょう。誘いに乗ってくれるなら、関係性が出てきた証拠です。

ただし、ここで油断して、大人から提案ばかりしてしまうと、「この先生は面白くなくなった」と関係性が崩れ始めます。

子どもと一緒に遊ぶ(写真提供:Photo AC)

ASDは、自身の興味関心へのこだわりが強い傾向があります。こんなときは、半分以上、できれば 割は本人のやりたい遊びに没頭させてあげましょう。

もちろん、大人もその世界に入って遊ぶことが大切であり、「好き」という気持ちを生かすことは、すべての場面で重要です。ただし、他者と折り合いをつける社会性も、自立には必要です。

だからこそ、残りの3割は、大人から遊びを提案して、社会性を伸ばす機会をつくってあげることが必要です。

後ほどその具体的な方法についてはご紹介していきますが、時間をかけて関わることで、子どもは社会性を次第に育めるようになります。

※本稿は『「できる」が増えて「自立心」がどんどんアップ! 発達障害&グレーゾーンの子への接し方・育て方』(大和出版)の一部を再編集したものです。


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