自分に合う枕

ところで、金峰山は以前から強い力士として注目されていたが、首を痛めて低迷していた。しかし、枕を変えたら良くなったということが、5日目に放送された。

同日の正面解説の湊川親方(元大関・貴景勝)も、横綱を目指しながら、頸椎を痛めたことが原因で28歳で引退となった。湊川親方の解説は、言葉使いが丁寧で、表現も豊富だ。解説では、金峰山の言葉から、高価な枕ではなく、安価な枕が自分に合ったりすると話していた。

私は頸椎が悪くて、整形外科の名医にかかっていた時、その医師に「先生はどういう枕をしているのですか?」とたずねた。我ながら良い質問だと思った。

すると名医は、「僕は6個も枕を持っているよ。いろいろあって、自分に合うのを探すのは大変だ」と答えた。いまだに探しているようで、ものすごく説得力があった。

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