撮影:奥山美奈子『やっぱり柴犬さんのツボ』(辰巳出版)より
柴犬たちとのほのぼのとした日常を綴ったイラストエッセイが大人気の影山直美さん。初代柴犬のゴンはがんに侵され、16歳で旅立ちました。多くの人に愛され、犬を飼う喜びを教えてくれた愛犬ゴンと過ごした日々を振り返りながら、高齢化するペットたちにどう寄り添い、どんな風に見送ればいいのか、私たち自身も考えてみましょう

ゴンとの暮らしの中から生まれたイラスト

柴の子犬にゴンと名前をつけて、初めての犬との暮らしが始まりました。今から21年前のことです。それはもう嬉しくて楽しくて。ゴンの観察をするうちに絵で記録を残すようになり、今では4コマ漫画やイラストエッセイまで描くようになったのです。

ゴンは明るくて人なつこく、天真爛漫な犬でした。さらに柴犬らしい頑固さとまじめさ、そしてその紙一重のところにあるマヌケさが私のツボにはまりました。こうしてすっかり柴犬のとりこになった私たち夫婦は、その後テツ、こまと2匹の家族を迎えることになったのでした。